当社の溶解炉は材料製造のための熱処理ツールです。

金属合金やガラス、シリカなどの耐火材料の熔解、酸化物材料などの高温熔解に関する最新テクノロジーをご活用ください。なお、当社の溶解炉は、研究室や生産技術研究所などでのニーズのみならず、小規模な鋳物工場などのニーズにもこたえられるものです。また、当社のソリューションは、進化が可能なモジュール形式でなので、投資計画に沿っての適応が可能です。

高付加価値材料の製造や溶解、材料の物性改善は、真空または雰囲気制御下で行います。その際に利用されるテクノロジーとしては、コールドクルーシブル法(冷却装置のついた銅製またはステンレス製の分割されたるつぼ)、ホットクルーシブル法(グラファイト等)、そしてサセプターまたはマッフル炉で材料上に熱を放射させる方法があります。その結果、セラミック、ガラス、ホーロー、シリコンなどの低温用電気絶縁材料も当社の誘導炉で処理が可能です。材料純化のソリューションとしてはプラズマが応用できます。 ECMテクノロジーの材料製造用製品は、幅広い工業用アプリケーションをカバーします。中でも、冶金、耐火材料、航空機産業、原子力産業、3Dプリンティングでのアプリケーションでは、すでに当社は広く事業を展開しています。

ECMでは、数々の研究開発プロジェクトや、様々なパートナーとの協力で得られた多数のテクノロジーを使用し開発を進めてきました。 こうしたテクノロジーのイノベーションは、研究用炉、VIM炉、コールドクルーシブル誘導熔解炉、鋳造施設といった、誘導加熱を利用する様々な製品に活かされています。

  • ECMでは次のテクノロジーを使用します。
  • コールドクルーシブル法
  • ホットクルーシブル法
  • 電磁キャスト法
  • ガスアトマイズ法
  • 真空溶解
  • 抵抗膜方式テクノロジー

るつぼの加熱には様々な方法があります。こちらのイラストが、各種加熱方法を示しています。 こうした様々なテクノロジーを活かして、ECMでは進化が可能なモジュール型設備をご提案しています。

These technologies allow ECM to offer modular and scalable products and installation concepts.

当社では、高反応性材料の製造用として、溶解炉にコールドクルーシブル法を採用しています。 コールドクルーシブルとは、水冷却された銅製セグメントからなるるつぼです。 つぼの内壁に接触すると、スカルと呼ばれる材料の凝固層が形成され、溶融金属がるつぼからの汚染を受けなくなり、るつぼの摩耗も抑えることができます。

コールドクルーシブル法のメリット

・融点の高い高反応性材料の製造が可能(3000℃まで)

・高純度の材料の製造が可能(溶融金属がるつぼの汚染を受けないため)

・温度が均一で科学的にも均一性が非常に高い(電磁波による攪拌作用)

・セラミック製るつぼに比べ、製品寿命が長い

新しい材料製造の際、または材料の機械特性を変更する際、当社は異なる素材間での相互作用を研究して培った専門知識を活用し、部品見本を製作することができます。プロセスに関する深い知識は、真空技術、高温処理といったECMグループの誇る技術の成果です。こうして、デジタルシミュレーションやプロセス条件出しといった専門技術を用いて、高付加価値の工学プロジェクトをしっかりとサポートします。 ECMでは、そのサポート能力と研究開発能力により、工業界において確固としたポジションを築いています。

ECMでは、社内に、溶解と材料製造を専門とするエンジニアと研究者を抱えています。 そのため、市場をリードするノウハウを持った、このテクノロジー分野で第一線のパートナーとの協力を進めることができます。 たとえば、フランス原子力庁とはコールドクルーシブル法や電磁キャスト法について、ベルフォール=モンベリヤール技術大学とはガスアトマイズ法とクルーシブル技術についての協力を行っています。また、メタフェンシュ金属工学研究所は、誘導加熱溶解のアプリケーション分野での大切なパートナーです。 こうしたパートナーシップを活用し、ECMテクノロジーでは、材料製造業界でトップとされる最先端テクノロジーの研究開発プラットフォームの恩恵を受けています。